バンコク旅行記
Travel book of Bangkok

このページでは、バンコクに行った際のオフショットをコメントとともに紹介していきます。
In this page, I introduce some offshots of Bangkok travel with comments.
Sorry, this page is Japanese only.


 午前0:30発のタイ航空の深夜便に乗って関空を飛び立った。
運悪く行き帰りともA滑走路のクローズ日に当たっていたため、5番スポットから長々と15分かけてタクシー。
ブロックタイム6時間の深夜便で機内食はどう出るんだろうと思っていたら、離陸後まもなくおにぎりと、カボチャのサンドイッチが出てきた。
このフライトは予約時の料金種別のせいか真ん中のコンパートメントがガラガラで、自分のいた一番後ろのコンパートメントはほぼ満席。
これを食べた後ですかさず真ん中のコンパートに移動し、主翼付け根の窓側に座り仮眠をとった。
 タイ到着2時間ほど前に突然電気が明るくなり、今度は朝食が出てきた。
和洋のチョイスで、今後日本食が恋しくなるかと思い和食を選択。
鮭の塩焼きに野菜の炊き合わせ・しそごはんが温かく、おいしかった。
 バンコクに夜明け前に到着しトイレに入った後、夜明け頃にタクシー案内所に行き自分の行きたいところを地図を使って説明。
「着陸する飛行機を撮りたい」というのがなんとか相手に伝わって、自分だけが英語を喋れるという年配の運ちゃんが名乗り出てきた。
運転中話しかけてくれたが 発音が悪く、何を言ってるのか半分ぐらいしかわからなかった(笑)。
空港の敷地の端っこのところで止まり「ここから撮れる」というので、「ここは立ち入り禁止ではないか」と聞いたが否定され、そこで道から運河沿いまで更に歩いて撮影を開始。

 朝方は涼しかったが、昼になるにつれ日差しが厳しくなってきた。運河の向こうにはヤシの木が植えられ、その向こうから到着機がやってくる。

 運ちゃんは携帯を自分に渡し、喋ってみるとタイ訛りの日本語が聞こえてきた。
どうやら運ちゃんの妹が日本語に精通し、日本にも住んでいたことがあるらしい。
そのとき、「さっきタクシーの中でシスターと言ってたんだ」とわかった(笑)。
その後運ちゃんは「13時に戻ってくる」と言って、自分の服等の入ったバッグをタクシーに載せたままご飯を食べに行ってしまったが、自分はまだタクシー代を1バーツも払っていなかったのでタクシーも戻ってくるだろうと安心していた。
 タイは野良犬がたくさんいる。
人に飼われている犬は吠えたり追っかけてきたりしないが(首輪はしていないし放し飼い)、野良犬がたむろして追っかけてきた路地もあり、犬の種類を見分けないといけない(難しいが…)。

 13時ごろタクシーが迎えに来た。
 運ちゃんは日本人価格でいいやと思ったのだろう、タクシー案内所のサーチャージを含めて500バーツと言ってきたが、事前交渉していた価格にサーチャージが加わっただけなので仕方なく全額払い、ホテルで降りた。

 ホテルは結構古めかしかったが部分的にモダンに改造したり清掃がそれなりに行き届いていたので、そこまで悪い気はしなかった。
6階のデラックスルームに入り窓が開くことを確認して、さっそく撮影開始。
思ったより滑走路まで距離があったので大丈夫かなと思ってレンズをひねってみた。
なるほど、中型機以上は600mm相当でイケるが小型機はトリミングしないと厳しい。
ATRとかはとても小さく感じた。
 午後3時になりおなかが空いたので、ルームサービスで海外で毎回食べてるフィッシュ&チップスを今回もオーダー。
夕べは機内で飲まなかったので、冷蔵庫に入っていたタイのシンハービールというのを飲んだら最高にうまかった。
その後来たフィッシュ&チップスもとてもおいしかった。
サラダのなかの、縁を切ってあるキュウリがとても気に入った(笑)。

 その後機内でうたた寝しかできなかったこともあり猛烈な睡魔に襲われ、飛行機を待ちながら気がつくと居眠りしている状態。
なんとか日没まで耐え、お腹もまだ空いてないから少し寝てからレストランに行こうと横になったら
「…プーン…」
大嫌いなモスキート音が!!
気がつくと何箇所も刺されていた。窓を開けて撮ってるときに入ってきたのだろう。

多分一匹だけなのだろうと踏んだが、電気をつけて「この広い部屋で見つかるだろうか…でもきっと俺のそばにいてじっとしているに違いない」と近くにある枕を見たらいるではないか!
速攻で潰し、もう他に蚊はいないと踏んで爆睡。何時になっても起きられず、時計を午前4時半にかけてまた寝る。
 4時半に起き、トイレ・歯磨き・シャワーをして日の出に備える。外は綺麗な空港の夜景。
5時40分にレストランに行ったら「レストランは6時からだ」と言われ、部屋に戻り6時発のアエロスヴィットを真っ暗闇の中で撮ってみる。

 結果は撃沈(涙)。再度レストランに向かった。
 さすがに昨日の15時から何も食べてないとなると腹が減り、写真に写ってるのをもう一回おかわりするぐらいたくさん食べた。
何も当たり障りのない同じメニューが毎朝並んでいたが、肉・ポテト・縁のないきゅうりなどの野菜・タイ米のピラフ・鶏そぼろと香草入りの粥・パンとバター…なぜかみんなおいしかった。
 滑走路の手前に並んでる建物は、道に面した部分が住居・そして奥に小さな工場のようなプレハブが続いており、住み込みで働く工場なのだと分かった。
チェンソーや溶接などの「キーン」という音とともに、工場でかかっているタイ演歌が流れてくる。こういうのんびりした音楽は朝の風景にも馴染んでいた。
しかし住み込みの住居が汚い。従業員の賃金もけっこう安そうだ。
 屋上で高校生ぐらいの年の男がプレハブの屋根を付けたり外したりしている。
中学を卒業してもう働きに出、技術を得るため住み込みで工場に勤め、実習を受けてるようだ。
この年で親元を離れて働き始めるのは大変だし、生涯低所得者として生活することになるのかもしれない。
将来的には日本のメーカーなど大企業の工場で働ける者もいるのかもしれないが、まだタイでは中卒の労働者もたくさんいると分かって、苦労しているなと思った。
 午前10時ぐらいから飛行機に陽炎が入るようになり11時には許容できないぐらいメラメラになってしまったので、仕方なく外の撮影場所に移動することにした。
歩道橋の場所をタクシーの運ちゃんに説明できる自信がなかったので、歩いて移動。
歩道橋は途中いくつもあったが、どこも隣りに建物が建っていて撮影できる場所ではなく、結果25分暑くごちゃごちゃした中を歩き、やっとその歩道橋に着いた。

 歩道橋から飛行機まではかなりの距離があり、ホテルで使っていた超望遠のレンズを持ってくればよかったと後悔。ホテルからよりは被写体までの距離が近いものの、少し陽炎が入ってしまったのが残念。でもそれも許容範囲内で、そこそこ収穫があった。
 歩道橋からキンケオ通りの北側を見る。到着機は通りの奥の方から斜めに入ってくる。
一番歩道側のレーンには比較的長い時間駐車しても構わないらしい。


 撮影していたら「日本人の方ですか?」と同じ趣味の人に声をかけられ、事前にメールのやり取りをしていた人(日本人)と判明!
しばし一緒に撮影を楽しむ。
 歩道橋の向こう側にはセブンイレブンがあり、その前にはテントを張った屋台が軒を連ね、常に多くの人で賑わっていた。
歩道橋を行く人を見ると、そこは空港の近くでもタイ人の生活の場そのもので、肌の色が濃くいかにもタイ人といった地元の人が、サンダルやスニーカーで野菜の入った買い物袋を提げて行き来していた。

 16時半にセブンイレブンに行ってシンハービールをレジに持っていったら「17〜22時の間しか売らない」と言われてびっくり!17時過ぎにあらためて買いに行った。
売らないなら冷蔵ケースに鍵かけるとか取れないようにしといてよ…
 ホテルに戻ると、今朝窓を開けて撮ってたときに入った蚊がまだいて唖然。
外出中に部屋を掃除してもらったときにいなくなると思ってたのに…。
そしたらフロントの人が来て「特別にスイートルームを提供するが移動するか?」と聞かれ、二つ返事でお願いした。
蚊のこともあってラッキー♪
スイートルームは居間と寝室が別になっていてベッドもこの有様。豪華絢爛だった。
 居間はこんな感じ。何人座れるんだよ、と言わんばかりにばかりソファと椅子がたくさんあった(笑)。
テレビはLCDディスプレイだったが、一度も見ることはなかった。
写真右の窓を開けると滑走路に正対して、いい写真が撮れる。
 この日の夜はレストランでタイのローカルフードということで、グリーンカレーを注文してみた。
鶏肉とルーはかなりいい味。タイ米との相性も抜群!
唐辛子が辛かったのと小ナスのような野菜がちょっと味がきつかったが、概しておいしくいただけた。ビールとも合う。

 部屋に戻ると、下のほうでやってるカラオケの音が上まで響いている。
どんだけすごいボリュームでやってるんだ!?
深夜になって寝る時間になっても、その音が止むことはなかった。
(でも寝れないほどではなく、爆睡・笑)
 三日目も朝はホテルの部屋から撮影。
下に目をやると、隣りの敷地で移動式屋台の準備をしていた。
飲み物を提供するこの手の屋台はとてもありふれていて、至る所で客に飲み物を注ぐ光景が見られた。
 また11時ごろに陽炎がひどくなってきたので、ホテルの外に移動。
この日は運河沿いの歩道に沿って北上することにした。
ここに面して立っている家が立派なものからあばら家まであり、多数の人の生活道路になっていたのにびっくり!
現地の人には「…またマニアが来た」と思われていただろう。
両側が水で幅1mの歩道をスクーターで走ってる人もいた。

 途中で灰色の雲から雨粒が落ちてきて「これはヤバイ」と思ったが、その後天気は持ち直し、曇りから晴れで推移。
タイの原風景(左側)と人工の空港(右側)のギャップある風景の中で、間近に降りる飛行機を撮り続けた。
 この日はホテルに帰った後、メニューにあったもうひとつの方の"LEO"ビールを注文。
氷のいっぱい入ったグラスにビールを少しずつ注いで飲む珍しいスタイルで、とてもおいしかった。
 メインは鶏肉チャーハンと鶏肉のヌードル。
左の鶏肉チャーハンはタイ米と卵・野菜が良く合い文句なしのうまさ!
右の麺は最初はおいしかったが、時間がたつにつれワンタンのような麺が水を吸ってお化けのように巨大化してしまった(汗)。
 エレベータにはホテル内のビリヤード場の広告が貼ってあった。
真ん中の写真は中央の一枚を除き、「プレイヤーがキューを構え真剣に狙いを定めている」シーンであり、その姿勢をクローズアップしていた(下の赤・緑の人の姿勢もそう)。
このかっこ、そんなかっこいい?!
 ホテル6階の配置図。上が南、左が東で滑走路方向。
デラックスルームが左上の2つでスイートルームが左下の2室のようだった。
部屋やシャトルバスにも日本語の表記が。
端正な日本語を話すフロントの女の人もいて、思った以上に日本はタイに浸透しているんだなと実感。
 最終日は18時にレイトチェックアウトをし、シャトルバスでターミナルまで送ってもらった。
空港北西側の貨物地区にはカーゴ機のほか、長時間ステイする旅客機・現在運航していない怪しい飛行機も駐機していた。
 タイのタクシーはド緑とかドピンクとか、目立つ色が多い。
 初めて空港の4F・出発ロビーに入ったが、天井は高くチェックインカウンターも広く、関空の3倍くらいの客がいた。
 出発まで4時間以上あったので、どこか落ち着いたレストランでゆっくりしたいと思ったが、なぜかファーストフードか回転の速い簡素なレストランしかなく、仕方なくそこで晩飯を食べることにした。
 注文したのは「ゆで鶏ごはん」なるもので、左上の辛味ダレをかけて口にかけこむと、辛いけどとてもおいしかった。
 フードコートは3Fにあったが、このフロアのフードコートとその通路はすごい人でごった返していた。
 出国審査を終えたところに大きな龍と人(祭祀者?)の像があった。
ここのduty freeはすごい広さで、白人を中心とした出発待ちの客でどの店も混雑していた。
 22時を過ぎても出発便案内にはたくさんの便名表示が。
さすが乗り継ぎ客・ここを経由する便が多く、深夜にも旅客便のたくさん出発する24時間空港である。
(関空はこの時間以降は数便か…悲)
 帰りもタイ航空の深夜便で、離陸後に小さなハムクロワッサン一個、そして一旦照明が暗くなり到着前に今度は朝食が出てきた。
今回は洋のチョイスで、オムレツ・ソーセージ・チーズポテトのいかにもbreakfastといったメニュー。
帰りの便は行きとは違い前のコンパートメントにも客がたくさん乗っており、席を移動することはできなかった。
再び関空の遠いB滑走路に着陸し、15分タキシーして定刻ぴったしにスポットに到着。
外はバンコクより25度ぐらい寒く、帰った日は寒さで震えが止まらなかった。


今回は前回のドバイ・ロンドンから1年8ヶ月ぶりの遠征で、少し時間が空いていたので最初バンコクに向かったときはちょっと緊張していた。
当初はバンコクは撮影禁止と聞き、撮影場所をインターネットで検索してもほとんど情報が得られず、果たしてどれだけ写真が撮れるのかと
思っていたが、結果的には今までの遠征同様多数の収穫を得て帰ってくることができた。
自分は海外に行った先では結構ツイてることが多いかもしれない。
今回は旅先で日本語を聞く・見る機会が多かったので、あまり淋しい思いをしなかった。
前回に比べて英語が少し自信を持って喋れるようになってきたので、今後もスピードラーニング等で会話力を高め、
次回の海外渡航時に活かしていきたい。

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